朝の漢方1問|あせも・かゆみの正体は、肌にこもった「蒸し暑さ」
肌の湿熱
おはようございます。悠々漢方です。
先週は、一年でいちばん暑い大暑をはさんで、こもった熱の冷まし方を一週間たどってきました。今週は、その熱が「湿気」と手を組んで、体の表面──つまり肌に現れたときのお話です。汗をかく季節に増える、あせもやかゆみ、赤いポツポツ。その東洋医学的な正体を、五日間かけて見ていきましょう。
【今朝の1問】
夏になると増える、あせもや、汗をかいたあとのじくじくしたかゆみ。東洋医学では、こうした肌トラブルの背景に、ある二つの要素が肌にこもっていると考えます。それは次のうちどれでしょう?
1. 湿(しつ=余分な水分)と 熱(ねつ)が結びついた「湿熱(しつねつ)」
2. 冷え(ひえ)だけ
3. 乾燥(かんそう)だけ
(少し考えてみてくださいね。答えは下にあります)
【答えと解説】
正解は「1. 湿(しつ=余分な水分)と 熱(ねつ)が結びついた『湿熱(しつねつ)』」です。
東洋医学では、夏の肌トラブルの多くを「湿熱」という見方でとらえます。汗をかく季節は、体の表面に湿気がこもりやすく、そこへ夏の熱が加わると、湿と熱がべったりと結びついて肌に居座ってしまうのです。この湿熱が肌にたまると、あせも、赤み、じくじくしたかゆみ、吹き出物といった、さまざまな形のトラブルとなって現れると考えられています。
梅雨どきの、締め切った浴室を思い浮かべてみてください。湿気がこもったうえに気温も高いと、壁にぬめりやカビが出てきますね。湿熱がたまった肌も、これとよく似た状態です。じめじめした水気と、こもった熱気。この二つがそろうと、肌という壁の表面でトラブルが起こりやすくなります。だからこそ夏の肌のケアは、外から塗ることだけでなく、体の内側にこもった湿と熱を上手に逃がすという視点が大切になります。今週は、その湿熱がどんな肌トラブルとして表れ、どんな漢方薬が寄り添うのかを、明日から一つずつ見ていきます。
今日できる簡単な養生として、汗をかいたらこまめにやさしく拭き取り、肌を清潔に保って風を通しましょう。肌にこもった湿気の逃げ道をつくってあげることが、いちばん身近な湿熱対策になります。
📖 さらに深く学びたい方へ
今週たどっていく「肌と湿熱」について、こちらの記事もあわせてご覧ください。
・悠々漢方note記事:春の養生⑦ 春の肌荒れ、原因は「風」にあり?──内側からバリアを張るスキンケア
URL:https://note.com/yuyukampo/n/n13a23bfd78b0
・悠々漢方note記事:手湿疹と漢方アプローチ:自然の力で肌バリアを再生
URL:https://note.com/yuyukampo/n/n4c5c2ea58e01
あなたの毎日が、少しでも元気で快適なものになりますように。また明日の朝、ここでお会いしましょう。

