朝の漢方1問|顔の上のほうに集まる赤いニキビ、その熱の居場所
夏ニキビ
おはようございます。悠々漢方です。
昨日は、じくじくした夏のかゆみを鎮める消風散(しょうふうさん)のお話でした。今朝は、夏に悪化しやすいもう一つの肌悩み──おでこや頬の上のほうに、赤くぷつぷつと出る吹き出物、いわゆる夏ニキビに目を向けてみましょう。
【今朝の1問】
夏になると、おでこや頬の上のほう、こめかみのあたりに、赤く炎症したニキビが出やすくなる。これは熱が「顔から上」に集まってこもった状態です。この上半身・顔まわりの熱を冷ますことを得意とする漢方薬は、次のうちどれでしょう?
1. 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
2. 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
3. 真武湯(しんぶとう)
(少し考えてみてくださいね。答えは下にあります)
【答えと解説】
正解は「1. 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」です。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は冷えやめぐりの悩みに、真武湯(しんぶとう)は体の冷えに使われる漢方薬で、どちらも今朝のような「上半身の熱」とは方向が逆です。清上防風湯は、その名のとおり「上を清める(清上)」、つまり顔や頭など体の上のほうにこもった熱を冷ますことを得意とする処方です。赤く炎症した、膿をもちやすいニキビが、おでこや頬の上部に出やすい状態に、昔から用いられてきました。
熱は、煙突を上る煙のように、体の上のほうへとのぼっていく性質があります。夏に顔の上半分へニキビが集まりやすいのは、こもった熱がちょうど煙のように顔まわりへ集まってくるからだと、東洋医学では考えます。清上防風湯は、その上にのぼった熱を冷まして、炎症の火種をしずめるような働きをします。顔の表面だけをケアするのではなく、そこへ集まる熱の流れそのものに目を向けるのが、この処方の持ち味です。
今日できる簡単な養生として、脂っこいものや甘いもの、辛いものは熱を生みやすいので、肌の調子が気になるときは少し控えめにしてみましょう。顔をこすりすぎず、やさしく清潔に保つことも、火種を増やさない工夫になります。炎症が強い、痛む、なかなか治まらないニキビは、自己判断を続けず皮膚科に相談してくださいね。
📖 さらに深く学びたい方へ
今朝の「顔まわりにこもる熱とニキビ」について、こちらの記事もあわせてご覧ください。
・悠々漢方note記事:清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
URL:https://note.com/yuyukampo/n/n34432314b41e
・悠々漢方note記事:漢方の視点から考えるあご(顎)ニキビ対策
URL:https://note.com/yuyukampo/n/n6d2d79aa3630
あなたの毎日が、少しでも元気で快適なものになりますように。また明日の朝、ここでお会いしましょう。

