朝の漢方1問|同じところに、くり返しできる吹き出物のクセ
くり返す吹き出物
おはようございます。悠々漢方です。
今週は、夏の肌トラブルを「湿熱(しつねつ)」という視点から一つずつたどってきました。週の締めくくりとなる今朝は、ぽつんとできてはくり返す、化膿しやすい吹き出物やおでき──体質そのものから整えたいタイプの肌悩みに目を向けてみましょう。
【今朝の1問】
特定の場所に、赤くて芯のある吹き出物やおできが、くり返しできてしまう。膿をもちやすく、なかなかすっきりしない。こうした「化膿しやすい肌の体質」を、内側から整えることを得意とする漢方薬は、次のうちどれでしょう?
1. 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
2. 桂枝湯(けいしとう)
3. 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
(少し考えてみてくださいね。答えは下にあります)
【答えと解説】
正解は「1. 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」です。
桂枝湯(けいしとう)は冷えをともなう風邪に、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は気力・体力の低下に使われる漢方薬で、今朝のような化膿しやすい肌とは役割が異なります。十味敗毒湯は、十種類の生薬で「毒を敗る(やぶる)」、つまり肌にたまった余分な熱や湿、いわば化膿のもとになる滞りを外へ追い出すことを得意とする処方です。くり返す吹き出物やおでき、化膿しやすい肌の体質に、初期から体質づくりまで幅広く用いられてきました。
部屋の片隅に、いつも同じ場所にゴミがたまってしまう様子を思い浮かべてみてください。表面を拭くだけでは、またそこに汚れが集まってきますね。くり返す吹き出物も、これとよく似ています。肌の表面を手当てするだけでは、たまりやすい体質そのものは変わりません。十味敗毒湯は、肌の奥にたまった「出したいもの」を外へ排出する流れをつくり、ゴミがたまりにくい状態へと整えていく漢方薬だと考えると、イメージしやすいかもしれません。だからこそ、すぐにというより、少し時間をかけて体質を整えるイメージで付き合う処方です。
今日できる簡単な養生として、汗や皮脂で肌が汚れやすい夏は、こまめにやさしく洗って清潔を保ちましょう。脂っこいものや甘いものを控えめにし、便通を整えることも、体の中の「出す力」を助けます。化膿がひどい、痛みや腫れが強いときは、早めに皮膚科に相談してくださいね。
📖 さらに深く学びたい方へ
今朝の「化膿しやすい肌の体質」について、こちらの記事もあわせてご覧ください。
・悠々漢方note記事:十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
URL:https://note.com/yuyukampo/n/n11cd675c40f1
あなたの毎日が、少しでも元気で快適なものになりますように。また明日の朝、ここでお会いしましょう。

