おはようございます。悠々漢方です。
昨日で長いお盆が終わり、今日から日常に戻る方も多いでしょうか。先週は、休みのあいだに滞りやすい気の流れをたどってきました。ところが不思議なもので、いちばん疲れが出るのは、暑さの盛りではなく、こうして少し落ち着いた頃なのですね。今週は、その理由と、秋への橋の渡り方を五日間かけて見ていきます。
【今朝の1問】
真夏のあいだは意外と動けていたのに、お盆を過ぎたあたりから、どっと疲れが出てくる。東洋医学では、こうした「遅れてくる疲れ」をどう考えるでしょう?
1. 夏のあいだに少しずつ「気」を使い果たし、その不足が今になって表に出てきた
2. 涼しくなったことで、体に余分な力がたまりすぎた
3. 疲れは必ずその日のうちに出るので、夏とは無関係である
(少し考えてみてくださいね。答えは下にあります)
【答えと解説】
正解は「1. 夏のあいだに少しずつ『気』を使い果たし、その不足が今になって表に出てきた」です。
東洋医学では、体を動かし、温め、守る力のもとを「気」と呼びます。夏は、この気を思いのほか消耗する季節です。汗をかけば気は汗とともに漏れ出し、暑さに耐えるだけでも体は力を使い、冷たいものを口にすれば胃腸が力を落とす。その一つひとつは小さくても、三か月にわたって積み重なれば、貯金はずいぶん目減りします。そして目減りは、残高がある程度あるうちは表に出ません。表に出るのは、いつも底が見えはじめてからなのです。
夏のあいだ働きどおしだった、家の電池を思い浮かべてみてください。使っているあいだは、まだ動いているから気づかない。けれど涼しくなって、ふと明かりが弱くなったときに、はじめて減っていたことに気づきます。夏バテという言葉は真夏のものと思われがちですが、東洋医学の目から見れば、本当に手当てが必要なのは、むしろこれからの数週間です。ここで無理を重ねるか、静かに補うかで、秋の入り口の体調はずいぶん変わってきます。
そしてこの時期は、季節そのものも変わり目にさしかかります。今週の日曜、八月二十三日は処暑。暑さがようやく処まる、という意味の節気です。朝晩に涼しさが混じり、空気は少しずつ乾いていきます。夏に消耗した体のまま、乾く季節へ入っていく──今週は、その橋渡しをどう渡るかを、明日から一つずつ見ていきましょう。
今日できる簡単な養生として、今日は「補う」ことを一つだけ意識してみましょう。冷たい麺で済ませていた一食を、温かい汁物のある食事に変える。それだけで、減っていた電池はゆっくり充電されはじめます。
📖 さらに深く学びたい方へ
今朝の「夏に消耗した気」について、こちらの記事もあわせてご覧ください。
・悠々漢方note記事:【広島テレビ】夏バテと漢方薬
URL:https://note.com/yuyukampo/n/n17a53f9a082b
あなたの毎日が、少しでも元気で快適なものになりますように。また明日の朝、ここでお会いしましょう。

