おはようございます。悠々漢方です。
昨日は、寒暖差に体の境目が追いつかないおはなしをしました。今朝は、もう一つの変化についてです。ふと気づくと、すねのあたりが粉をふいていたり、お風呂あがりに肌がつっぱったり。まだ暑いのに、肌のほうは先に季節を感じ取っているのですね。
【今朝の1問】
夏のあいだは脂っぽかった肌が、この時期になると急にかさつき、なんとなくかゆくなる。東洋医学では、こうした変化の背景に何があると考えるでしょう?
1. 夏に消耗した「血」が肌をうるおしきれず、そこへ秋の乾きが重なっている
2. 肌の表面に、余分な水分がたまりすぎている
3. 体が冷えていることだけが原因である
(少し考えてみてくださいね。答えは下にあります)
【答えと解説】
正解は「1. 夏に消耗した『血』が肌をうるおしきれず、そこへ秋の乾きが重なっている」です。
先週まで、夏の肌トラブルの多くは湿と熱によるものだとお伝えしてきました。ところがこの時期を境に、肌の悩みは正反対の方向へ向かいます。湿気が引いていくにつれて、今度は乾きが主役になるのです。東洋医学では、肌をうるおし養っているのは血だと考えます。おとといお話ししたように、夏を越えた体は血が目減りしていることが少なくありません。うるおす材料が減っているところへ、空気が乾きはじめる。かさつきやかゆみは、この二つが重なったときに表れやすくなります。
秋口の田んぼを思い浮かべてみてください。水を張っていた夏のあいだは、土がひび割れることはありません。けれど水が引き、日が照りつづけると、表面から細かくひび割れていきます。夏の終わりの肌に起きているのも、これとよく似たことです。ですから、外から化粧水を足すだけでは追いつかないことがあります。土に水を戻すように、体の内側から血をうるおしてあげるという視点が、この季節は特に大切になります。
こうした、乾きをともなう肌のかゆみに寄り添う処方が当帰飲子(とうきいんし)です。血を補ってうるおす生薬を土台に、表面のかゆみをやわらげる生薬を組み合わせた構成で、じくじくよりもカサカサ、掻くと粉をふくような、乾いたタイプの肌トラブルに用いられてきました。夏の湿熱の肌と、秋の乾きの肌。同じかゆみでも、手当ての向きは正反対になるのですね。
今日できる簡単な養生として、今夜のお風呂は、少しぬるめにして長湯を控えてみましょう。熱いお湯と長い入浴は、肌のうるおいを必要以上に流してしまいます。上がったあとは、体が乾ききる前に手早く保湿を。
📖 さらに深く学びたい方へ
今朝の「乾きをともなう肌のかゆみ」について、こちらの記事もあわせてご覧ください。
・悠々漢方note記事:当帰飲子(とうきいんし)
URL:https://note.com/yuyukampo/n/n9ef24dc0d8fe
・悠々漢方note記事:アトピー性皮膚炎患者に最適な入浴の頻度は?
URL:https://note.com/yuyukampo/n/n0d595a525982
あなたの毎日が、少しでも元気で快適なものになりますように。また明日の朝、ここでお会いしましょう。


昨年くらいから、特に乾燥が気になっていました。
外が乾燥してるから仕方ないのかなと思ってましたが、内側からも対策ってできるのですね。
とても参考になりました😊